竹内浩介 ベース講師のBlog

色々な音楽アドバイスを書いていきます。このブログは演奏家としてよりも、講師としての目線から書いている事が多いです。ホームページはhttp://www.insidebamboo.wordpress.com/です。

緊張に関して

Cantik Musik School | (チャンティックミュージックスクール) 堺市にあるベースが中心の音楽教室

 

まず初めに、言っておくことは、かなり長文なこと。

そして、ここに書いていることはあくまでも習っている生徒さんや、今から音楽を勉強したい方に向けての記事です。プロのミュージシャンや、バリバリ音楽活動されている方にとってはそんなこと当たり前じゃん、っていうことが多いと思いますのでお断りしておきます。

 

レッスンの教室などで、発表会はどこでもよくあると思います。私は発表会の時に、特に初心者の生徒には「本番はそんなに緊張しなくて、楽しんでください。たとえ失敗しても今までの練習が無駄になるわけでは決してないので」というようなことをどうしても言ってしまいます。

これは何故かと言うと、生徒さんにとって、発表会は初めての経験のため、緊張で舞い上がってしまいガチガチになり、弾けなくなってしまうということのないようにするためです。よくギターの生徒さんとかで、緊張で手が震えてピックがうまく使えなくなっているって言うシーンをよく目にします。

もちろん、発表会で上手く弾けなくても死ぬわけではありません。失敗したら、何クソと思い、次はうまくやってやるぞという気持ちの持ち主ならば、何も問題はないのですが、失敗して凹んでしまい、もうその楽器を練習する気が無くなってしまったら、せっかく今までやる気で楽器をやっていたのにもったいないですよね。なので、特に初心者で緊張しそうな方には先程のようなことを言うようにしています。

 

ではプロは緊張しないのか?そんなことはありません。生徒さんたちに、「たくさん発表会とか出て経験して緊張しないにようにしたいです。」って言われる時がありますが、その発表会では緊張しなくなるかもしれませんが、場所やメンバー、様々なシチュエーションが変われば緊張します。

実際、緊張感のない演奏は聞いていてあまりいいものではありません。ひとつのステージを作っている最中は色々な事にアンテナをはっていなければいけないので、脳が緊張していないと、ダレてしまってよくありません。

しかし、プロは緊張したからといって手が震えたり、硬直したりはしません。筋肉は緊張していないのです。良い音楽を作り上げようと緊張はしていますが、体は緊張していない。芸術的な緊張と筋肉の緊張は違うのです。プロは、自身をコントロールすることが経験や、練習によりできているのです。

レッスンでは、なるべく体は自然体で練習するのが良いと伝えていますが、それはそういうこともあります。

初心者の生徒さんでも「○○みたいに弾きたいです」っていう方はたくさんいています。とても素晴らしいことだと思います。でも、大概の方は、○○みたいに弾くと意気込み、力んだり、余計な力が入っている方がたくさんいます。そうではないのです。なるべく自然体で弾いたほうが、良い音がします。

私はドラムには詳しくないですが、多分ドラムでも熱いビートを叩いていても、実際、体に変な力はあまり入っていないと思います。

自分がイメージしている演奏を、自然に自分の体をコントロールして楽器を演奏するができる(もちろん難しいことではありますし、これには何年もかかります。)ようになるために、しっかりイメージして練習するのです。ただただ意味なく楽器を何時間も触っているだけではあまり意味がありません(最初の初心者の段階ではそれでもうまくなるかもしれませんが。)

では自然体で弾くにはどのような方法が良いかというのは次のコラムで。

 

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