竹内浩介 ベース講師のBlog

色々な音楽アドバイスを書いていきます。このブログは演奏家としてよりも、講師としての目線から書いている事が多いです。ホームページはhttp://www.insidebamboo.wordpress.com/です。

リコーダーは果たして、学校教育であれほど長い間やらなければならないのか。

Cantik Musik School | (チャンティックミュージックスクール) 堺市にあるベースが中心の音楽教室

この前、鍵盤ハーモニカに関してちょっと意見があると言いました。今回はそのお話です。

 

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まず、よく周りの方で小さい頃に楽器をやっていたら良かったなぁ、とおっしゃる方がたくさんいます。いや、やっているはずです。小学校や幼稚園で、カスタネット、タンバリン、ハーモニカ、トライアングル、すず、とかやりませんでしたか?または小学校の音楽会で結構活躍した人は、大太鼓、小太鼓。トライアングル、ティンパニー、アコーディオン、木琴、鉄筋などやったことがあるかもしれません。あんまり音楽の授業やらなかったなぁっていう方も、鍵盤ハーモニカと、リコーダーは小学校や中学校の授業でやったことがあると思います。

もしかすると、今の教育カリキュラムは変化しているのかもしれませんが、鍵盤ハーモニカは、だいたい小学校1、2年だけやり、その後小学校3年生くらいから、中学校が終わるくらいまで、ソプラノリコーダー、そしてアルトリコーダー、とかなり長い間リコーダーを使います。

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ここで、私が5年以上前からずっと思っていることを、言いたいと思います。リコーダーってあんなに長い間やらせなければいけない楽器なのか、という事です。前の記事でも書いたように、私はやはり鍵盤楽器をやらせることが一番だと思います。本当はピアノや、オルガンをやるのが一番いいことなのだと思うのです。しかし現実問題として、ピアノやオルガンを学校教育でやるのは難しいと思います。貧困層の家庭などはピアノやオルガンなんてとても買えるものではないでしょうし、練習もできません。

でも、鍵盤ハーモニカは全員、買っているのです。小学校2年生ぐらいまで使って以降、完全にリコーダーに変わってしまい、全く出てきません。何故なんでしょうか。

意見の誤解が無いように申し上げますと、リコーダーの授業を完全に無くせとは言っていません。むしろ、色々な楽器に興味を持たせるという意味では、取り上げたほうがいいと思うのです。リコーダーは比較的簡単に音が出せる楽器としては魅力的です。でもあれほど長い間(ソプラノとアルトを合わせたら7年くらい)やる必要はどうも感じません。せめて1、2年でいいんじゃないかなと思います。

せっかく買った鍵盤ハーモニカをもっと長い間やらせたほうが、良いのではないかと思います。

実際、私が小学校の時、音楽の授業でリコーダーを先生がお手本演奏しているのを聞いて、あんまりうまくないなぁ、と子供ながらに思った記憶があります。そりゃあそうです。だって3、4年の時は音楽の専門の先生ではなくて、普通の担任の先生がやっているのですし、学校の音楽の先生もほとんどの先生は声楽か、ピアノの専攻の方が多く、ピアノは弾けますが、リコーダーが専門で小学校の音楽の先生になったという方は全国的にも少ないと思います。(なかにはいらっしゃるかもしれません。その方にはすみません)そりゃあ、生徒たちも楽器に興味が出ないですよね。でも、鍵盤ハーモニカはピアノが弾ける先生ならば、小学生にはある程度は教えれます。

それに、あれだけ長い間リコーダーを授業でやらせているにもかかわらず、習い事でリコーダーをやらせる家庭というのはあまり聞いたことがありません。もし鍵盤ハーモニカをもう少し長い間やらせて、レベルをもう少し高いところまで教えるのならば、じゃあピアノでも子供に習わさせるか、と言う家庭も増えるかもしれません。そうしたらもっと一般に音楽が広まるかもしれません。(ここまでうまくいくかはわかりませんが)

サックスなどをされている方で、リコーダーは息継ぎや押さえ方は役立ったという方も聞きますが、サックスってやり始めるのは、リコーダーを長い間やってたからサックスでもやろうって思う方は少ないですよね。やっぱりサックスをやり始めるのはサックスに憧れて始める方がほとんどだと思います。

もちろん鍵盤ハーモニカの授業でメロディー、ハーモニーリズムを同時にやるなんて高度なことはできないと思いますが、今のリコーダーをあれほど続けるよりはもう少し高度なことを教えることができるのではないかなと思います。簡単なコード(和音)なども自ら弾くことで感じることもできると思います。

そして、何度も言うようにリコーダーを完全になくすわけではないので、リコーダー自体は買ってもらうわけなので、全国のリコーダを作っている方々にも問題はないと思います。

鍵盤ハーモニカの授業を続けることによって不安な部分は、リコーダーに比べて鍵盤ハーモニカは重くて大きいということです。その部分は子供たちに少し負担があるかもしれませんが、そこはなんとか頑張って軽量化の鍵盤ハーモニカを開発するなどして、取り入れていただきたいものです。

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私のこの意見、どうでしたか。この記事はわたくし個人の意見であり、反論、異論があるかもしれません。もしあればお聞かせいただけたらなと思います。気に入っていただけたらシェアしていただけたらなと思います。

 

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